はり灸・スポーツトレーナー学科 はり灸・スポーツトレーナー学科

現代医学の進歩と社会の変化に対応できる
ハイレベルの鍼灸師を育てる

学科の特色

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本学では、総合教育科目で幅広い教養と医療人としての倫理観を、専門教育科目で東西両医療をバランスよく習得するとともに、鍼灸学の基礎から臨床技術までを網羅的に学び、さらに難関とされる日本体育協会公認のアスレティックトレーナー取得に向けた完全サポートを実現。
また健康運動実践指導者をはじめ、将来の就職・開業を見据えた美容、スポーツなどの線も性の高い鍼灸科目をカリキュラムに導入し、あなたの「なりたい自分」の実現をめざします。

個々の適正に応じたやりがいのある就職を支援

学生個々の「なりたい自分」を支援するため、キャリア支援課が中心となって1年次からの段階的なプログラムを作成。合同就職説明会では、実際に求人依頼がある本学OBの治療院を中心に院長や人事担当者を招いて、直接情報を得ることが可能。また、「インターンシップ実習」では学外の鍼灸治療院などで就業体験をすることもできます。

本学の教員は
チームドクターやトレーナーとして大活躍!

本学の教員は、学内だけでなく、サッカーやフットサルなどの日本代表チームが海外遠征をする際や国内外で行われるキャンプに同行する機会も多く、日本チームの活躍に貢献しています。
このように教員が現場を経験することで、最新のトレンドを取り入れた生きた授業を行うことができます。


鍼灸治療とは

鍼灸医学の理論体系は「気の思想」がよりどころとなっています
はじめて「気の思想」が日本に導入されたのは、中国から漢字が入ってきてからと考えられています。そして今では「気」に関係する言葉は日常的に使われています。元気、天気、電気、勇気、正気、雰囲気、気力、気象、気分、気をもむ、気がつく、気味が悪いなどきりがありません。「気の思想」とは、宇宙の生成から生命現象に至るまで、すべて「気」を根底において理解しようとしています。鍼灸医学の理論体系の多くが、この「気の思想」がよりどころになっています。体内の陰陽の「気」が調和しているのが健康で、「気」の調和が乱れると病気になり、「気」が散逸すると死ぬと考えられています。
生体全体をみながら、「腧穴(しゅけつ:ツボ)」を通して診断し、オーダーメイドによる治療をおこないます
「経絡」は気血の運行する通路であり、気血の過不足や邪気(じゃき)の侵入などによって、病気になります。そこで、局所の病変に対応するのみではなく、生体全体をみて、どの「経絡」の異常によるのかを経絡上にある「腧穴」を通して診断し、また、「腧穴」に対してはり・きゅうなどで刺激をする、患者さん一人一人に対するオーダーメイドによる治療を行います。
一本の鍼(はり)と一握りのモグサ(きゅう)が「気」の流れを調整し、自然治癒力を引き出して健康を取り戻すことが出来ます。
「鍼(はり)・灸(きゅう)治療」は身体(からだ)に優しい安全な医療です
鍼は痛い。灸は熱いと言うイメージがありますが、決してそうではありません。鍼は髪の毛より少し太い位のごく細い滅菌された単回使用もので、鍼管と呼ばれる管を使ってうまく刺入するのでほとんど痛みを感じません。また、灸も米粒またはそれ以下の大きさのモグサを使用して、途中で消す方法を使えばほとんど熱さも感じません。なお、副作用は少なく、「鍼(はり)・灸(きゅう)治療」は身体(からだ)に優しい安全な医療です。

学びのポイント

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現代医療のなかで伝統医療としての鍼灸を位置付ける

2000年もの間、鍼灸は病める人を診、その情報を経験として蓄積してきました。一方、1990年代から鍼灸のグローバル化が加速し、鍼灸の用語や技術、安全性、有効性を現代医療の土台で示すことが必要となってきました。鍼灸治療を受ける患者のほとんどが何らかの病気を持ち、薬を服用したり、他の治療を受けたりしています。これからの鍼灸師は、患者の現代医療における情報をしっかり理解し、特に医師と相談しながら、適切な刺激に基づいた鍼灸治療が要求されます。本学では、鍼灸治療を行う前に目の前の患者を医療情報とともに客観的に判断し、治療効果の上がるものを適切に治療できる、そんな'適否の鑑別ができる鍼灸師'の育成を目指したカリキュラムを配置しています。

point2

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技術習得のステップを踏んで鍼灸の臨床力を磨く

鍼灸は、現代医療のように内科、整形外科、皮膚科、婦人科など、診療科目を掲げて治療を行うことはできません。言い換えると、病気とは言える程ではないが身体がだるい・冷える、肩がこるなど、いわゆる未病(みびょう)という状態から、急性の腰痛や頸痛、生活習慣病などの慢性疾患から神経難病などに苦しむ患者を治療しています。そのためには上にあげた適否の鑑別後、どこにどんな刺激をどのくらい行うかが重要になります。これが技術力です。本学では、少人数制で1年次からの積み上げ実習(基礎→応用→臨床)を経て、4年次の附属鍼灸治療所での実習で総仕上げをしていきます。またインターンシップ実習で学外の協力施設での研修、1年次から夏・春休みを利用した鍼灸治療所見修などを通じて実践的な鍼灸の技術を身につけていきます。

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鍼灸プラスαの資格・学びで将来をぐっと引き寄せる

はり師・きゅう師、スポーツトレーナーといった漠然とした想いから、どのようなはり師・きゅう師、スポーツトレーナーを目指すかの方向性を1年間の学びで決め、主として2年次よりそれに合わせた履修モデルに沿って科目を選択し、4年間での段階的カリキュラムではり師・きゅう師の学びとともに、将来なりたい自分の夢をかなえるためにプラスαの資格取得を目指したり専門の学びを深めたりします。


学びのステップと履修モデル

4年間で一般教養から現代医学、鍼灸医学をバランスよく学び、卒業時にはり師・きゅう師の国家試験を受験します。主に2年次からは、将来の目指す進路に合わせた科目履修制を導入します。以下にその履修モデルを示します。「スポーツトレーナー」では、日本体育協会公認アスレティックトレーナー科目履修と学内外での現場実習を段階的に修了することができます。「専門性を有する鍼灸師」では一つの分野に限らず履修できる可能性があり、'なりたい鍼灸師像'に近づくことができます。

鍼灸の資格を活かすトレーナー

アスレティックトレーナー
日本体育協会公認アスレティックトレーナー科目を履修し、現場実習を経て受験資格を取得
日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者の科目を履修し、受験資格を取得(3年次)

専門性を有する鍼灸師

スポーツ鍼灸
日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者の科目を履修し、受験資格を取得(3年次)
関西運動器障害研究会のプログラムを履修し、スポーツ新旧を習得
専門家を招聘した特別講義などを受講し、最新のスポーツ新旧のエビデンスを学習
レディース鍼灸
アロマテラピー、美容鍼灸の科目を履修し、リラクゼーションからアンチエイジングを習得
婦人科鍼灸の専門家を招聘した特別講義などを受講し、婦人科疾患全般を網羅的に学習
ヘルスケア鍼灸
健康運動実践指導者の科目を履修し、受験資格を取得(3年次)
特別講師を招聘した集中講義などを履修し、また開業に向けた経営学、介護現場における鍼灸師の役割について学習
多様な鍼灸治療法の中から、経絡治療、トリガーポイント鍼療法などを選択的に履修し、臨床経験豊富な教員の指導のもと技術を習得

専門性を有する鍼灸師について

専門性を有する鍼灸師とは、はり師きゅう師国家資格取得後の就職、開業を見据えた将来像を示しています。4年間の東西両医学の学びを通じ、現代医学の知識は鍼灸治療の適否の鑑別に、東洋医学の知識と技術は未病から難病まで幅広い疾患・症状に対し患者基点の治療ができるようその基礎をしっかりと築きます。その上で、プラスαとして、'スポーツ'、'レディース'、'ヘルスケア'をキーワードに、認定資格の取得を目指したり、外部講師による各分野の最新情報を学んだりすることができます。治療法についても基本技術を習得した上で、日本で行われている鍼灸治療から、経絡治療、中医鍼灸、臓腑経絡治療、トリガーポイント鍼治療などを選択的に学ぶことで、将来、自分自身が行う治療法の本幹を見つけて欲しいと考えています。

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