理学療法学科学科コラム

理学療法学科設置の背景と意義

社会の需要に応え、国民の健康増進にかかわる人材を育てます。

現代社会では深刻な高齢化とともに、環境の変化に伴う慢性疾患や、ストレス性の自律神経障害を患う人たちが増えています。
このような時代背景を受け、本学はこれまでに多くの鍼灸師を世に送り出してきた大学の新たな使命として、2007年4月、理学療法士を育てる理学療法学科を設置しました。
「社会に役立つ道に生き抜く奉仕の精神」を建学の理念に、鍼灸師に加えて、国民の健康増進にかかわる理学療法士を養成し、福祉・介護分野との連携、地域との連携を図りながら人々の健康の維持増進、病気や障害からの回復・社会復帰の手助けをすることは、大変意義深いことだと考えます。

理学療法士の仕事内容

障害者や高齢者の身体機能の回復を手助けする専門家です。

理学療法とは、検査、測定、評価に基づき、何らかの疾病、傷害などに起因する機能障害に対して、運動療法による筋力、関節可動域、協調性といった身体機能の改善、および温熱、水、光線、電気などの物理療法による疼痛、循環などの改善を図る治療科学です。また能力障害が残ったとき、基本的動作や日常生活活動を改善するための指導、そして社会生活を送る上で不利な要素を少なくするための福祉用具の選定や住宅改修・環境調整、在宅ケアなどが含まれます。近年では、生活習慣病の予防、コントロール、障害予防も理学療法の対象になっています。

理学療法士に求められる能力

知識と技術はもちろん、コミュニケーション能力も必要です。

理学療法士には、専門的な知識や高度な医療技術はもちろんのこと、患者に接するために必要なマナーや、医療現場で医師やほかの医療スタッフと協力して治療にあたるためのコミュニケーション能力も欠かせません。さらに、日進月歩の勢いで発展する医療技術や医学の知識を積極的に修得しようとする向上心や、医療現場で生じた問題を解決していくための能力、人の命に携わる者としての豊かな人間性や高い倫理観も求められます。

取得資格と活躍できる分野

理学療法士の受験資格が得られ、病院や診療所、福祉関連施設での活躍が期待されます。

所定の単位を修得することで、理学療法士国家試験受験資格が取得できます。将来は病院や診療所などの医療機関での活躍が期待されます。特に関西医療大学では、神経難病や精神疾患など、あまり研究の進んでいない領域やスポーツ障害の領域、さらに、今後需要の拡大が予想される介護老人保健施設や特別養護老人ホームなど福祉関連施設の領域で活躍できる理学療法士の養成にも力をいれていきます。

関西医療大学で学ぶ特長は何ですか?

はり灸・スポーツトレーナー学科と連携し、鍼灸医学の概念を取り入れた本学からうまれた「経穴刺激理学療法」を学ぶことで可能性が広がります。

理学療法とは、障害を乗り越え、障害回復の手助けをし、完全な回復を望めない場合にも残存機能を有効に生かすという治療方法であり、東洋医学に通じる面が多くあります。理学療法学科では、東洋医学の治療法を学ぶ既設のはり灸・スポーツトレーナー学科との連携を図るカリキュラム編成を行っています。この新しい学びの分野は、「理学療法と鍼灸治療の併用」による、障害の回復や再発の防止に有効な治療法、対応方法となりうる大きな可能性を秘めています。

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