作業療法学科学科コラム

作業療法(occupational therapy)とは?

「作業」とは、人が生きておこなう目的をもった全ての活動のことです。英語のoccupationとは、従事すること、活動や仕事を表します。
作業療法はリハビリテーション分野において、作業活動を用いて様々な障害からの回復を目指します。わが国では昭和40年に国家試験が制定され、現在、6万人以上の作業療法士が保健医療福祉の各領域で働いています。超高齢社会に突入した日本では、特に高齢者領域からの需要は格段に増大しており、また、ターミナル期の支援、発達領域、また改革が進みつつある精神保健領域の支援においても求められる職種となっています。

「作業をする」ということ

"セルフケア" "働く、学ぶ" "遊び、楽しむ" あらゆる場面で人は作業をおこないます。そして「作業をする」ことは、心理的要素(意志や周囲との関係性)、認知的要素(脳からの指令や記憶)、感覚・運動的要素(感覚や運動機能)が統合されて成り立ちます。
私達の生活は「作業」から成り、そして「作業」は脳と身体の絶妙な協働によって可能となっているのです。作業療法士は、その人の作業を改善し、再獲得を目指して人々の健康に貢献します。
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作業療法士が行うこと

作業療法では、日常生活で必要なセルフケア(食事や排泄、整容や入浴など自分の身の回りの活動)、家庭生活や職業生活に必要な作業(家事や運転、仕事で求められる技能など)、そして余暇や趣味活動(楽しみのための活動)などが取り戻せるように訓練をしていきます。そのため身体機能、認知機能、心理社会的機能、環境についての評価、作業状態の評価を行い、必要となる作業活動を取り入れた訓練を計画実施します。また、安全に効率よく必要な作業活動を行うための環境設定、福祉用具の適合などを行い、人々が"自分の暮らしを"取り戻すための支援を行います。

作業療法士が働く領域

身体障害、高齢化障害、精神障害、発達障害領域があり、これらの領域においても医療機関(急性期/回復期/療養期/精神科)や地域施設(介護老人保健施設/発達障害療育施設/訪問リハビリテーション施設など)、また地域によって学校や保育園の巡回訪問などへの参画も始まり、医療機関だけでなくその活躍の場は大きく広がっています。さらに、臨床経験5年を経た後はケアマネージャー(介護支援専門員)の受験資格が得られます。

作業療法における研究

作業療法の研究分野には、作業療法学および作業科学の2領域があります。
作業療法学では、おもに「作業療法の効果について」「作業療法の介入方法」についての研究を行います。ここでは、作業療法が対象者により良い効果を挙げる事が出来るように分析検討を行います。また、作業科学では、「作業とは何か」「作業と健康の関係」について研究を行っています。ここでは、医学的側面だけではなく心理学や行動学、比較文化学等からの知見を統合する学際的研究がなされています。

関西医療大学で作業療法を学ぶ

東洋医学の学科を持つ本学においては、東洋医学の基礎知識、作業科学による作業と人々の健康についての知識やワークライフバランス等の学びにより、障がいや疾患をもつ人への治療介入のみならず、疾病予防と人々のwell-beingへの支援技術を学んでいきます。 また、国際化に向けネイティヴ講師による英語の習熟度別クラスの学びは、その後の国際交流プログラム(海外研修)へと繋がり、広い視点をもった作業療法士を養成します。

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