「社会に役立つ道に生きぬく奉仕の精神」
関西医療大学の沿革と建学の精神
本学は、昭和32年に関西鍼灸柔整専門学校が創設され、その第一歩を踏み出しています。すなわち、東洋医学と伝統医療を淵源とする全人的な医療を目指したことに端を発しています。
昭和60年には関西鍼灸短期大学を開学し、平成10年には専攻科を設置しました。鍼灸が現代医療の中で真に国民の健康増進に貢献するために、当時より、鍼灸師には高度な技術はもちろん、医療従事者としての資質の向上も強く要請されていました。これに応えるため、短期大学の伝統と実績を継承しながら4年制の大学を設置することとし、平成15年に関西鍼灸大学(鍼灸学部 鍼灸学科)として、さらに歩を進めました。
学園創立50周年を機に、メディカルプロフェッショナル総合大学を目指し、平成19年に大学名を関西医療大学、学部名を保健医療学部と変更し、新たに理学療法学科及び大学院(修士課程、保健医療学研究科 鍼灸学専攻)を設置し、平成20年にヘルスプロモーション整復学科、平成21年に保健看護学部 保健看護学科、さらに保健医療学部には平成25年に臨床検査学科、平成30年に作業療法学科を設置しました。鍼灸学科は平成24年に学科名をはり灸・スポーツトレーナー学科に変更しました。
また、鍼灸学科卒業生だけでなく、理学療法学科、ヘルスプロモーション整復学科の卒業生、さらに広く医療系資格を有する方に門戸をひらくため、平成23年に大学院を保健医療学研究科 保健医療学専攻として改組しました。
このような沿革のもと、私たちは建学の精神として「社会に役立つ道に生きぬく奉仕の精神」(創始者 武田武雄)を掲げ、大学を運営してきました。しかし、現代医学・医療は急速に細分化し、かつ分析的に進歩して発展しつつあります。その状況に応じて、その意を踏まえ、育成すべき人材像を新たに問い直してきました。全人的視野を持ち、絶えず自己研鑽し、癒しの技術を高めて悩める人々に寄り添い(「修己治人」)、生命を尊重してその真理を探究し(「活物窮理」)、さらに自己の個性を活かして社会に貢献できること(「活私開公」)、その三つの資質を備えた医療人の育成を目指したいと願っています。その中で、未来の保健医療を担い、究極のホスピタリティを追究できる大学として、また、「奉仕の精神」をDNAとして社会に貢献できる医療大学として成長、発展したいと願っております。