2022年卒業
優れたPTよりも良い医療従事者になりたい。
関西医療大学を志望した理由
看護師である母親の影響で小中学生の頃から医療従事者を目指していました。高校生までは看護師になりたいと思っていましたが、野球部時代に患者としてリハビリを経験した影響もあり理学療法士を目指すようになりました。今も医療従事者として目標である憧れの母の「医療系は仕事についてからもつくときも大学名で評価されることはない。努力とセンスが全て」という助言があり、時間を有効的に使うためにも家から最も近い関西医療大学を選びました。
学校生活を振り返って
大学在学中はあまり感じませんでしたが、就職後に動作観察とそこからの問題点の抽出や思考の過程は大学で教えてもらったことがすごく生きていると感じます。今でも診療で迷った際には家で関連図を書いたりしています。症例を提示されて検討するような機会や症状の理由を考えるような機会が授業の中でも多かったことはすごく力になっていると感じます。勉強以外では3年間学祭委員をして他学科の先輩や友達もできたのが1番の思い出です。学祭期間中は毎日のように会議したり、当日もずっと動き回っているような感じでしたがみんなで作り上げて成功させる過程で仲良くなっていく感じは最高でした。
進路決定
3回生まではスポーツを診ることができる道に進みたいと考えていました。ただ、それはスポーツが好きだというのが主な理由だったので、冷静になった時に「好きだけど向いているかは別だ。働いてもいないのに自分の適性はわからない。」と思いました。また、コロナ禍の学生生活で実習も満足にはいけなかったので将来への不安もとても大きく、まずは理学療法士としての地力をつけたいと考え、教育体制がしっかりしていること、整形、中枢の両方を経験できることを条件に就職先を探していました。どの領域に進むとしても患者さんのことを第一に考えられる医療従事者になりたいと強く思っていたので、同級生に比べるとかなり多い数の病院を見学して雰囲気も重視しました。特に患者さんとセラピストの会話の量はすごく注目していました。その中でも雰囲気が明るく教育体制についても丁寧に説明していただき、「その人らしさ」尊重する理念にも共感し現在の八尾はぁとふる病院に就職することを決めました。
現在の仕事内容
回復期病棟の患者さんにリハビリテーションを提供しています。毎日10人前後の方の診療をさせていただいています。症状や動作上困っていることはもちろん、人柄や趣味、嗜好などのその人らしさを構成する部分や退院後の環境、家族との関係性などのバックグラウンドもふまえながら退院後に患者様ができる限り身体的にも精神的にも負担なく危険なく過ごすためにはどういう能力、動作が必要かを考えながら診療していますが、まだまだ悩むことが多いです。先輩方にも相談しやすい環境なので遠慮せずに全力で頼りながら患者様の最善を考えて仕事をしています。1人1人、一回一回の診療を全力で考えて実施してちょっとずつでも成長していけたらと考えています。
その他(アドバイス)
もっと勉強しておけばよかったと思うことももちろんあります。しかし、実際に働き始めたからこそできる勉強もありますし、妻も理学療法士ですが分野が違うのでしている勉強も全然違うことが多いです。大学生活はしっかり楽しんで欲しいなと思います。4年間フルに使って自分のやりたいことや将来について広く視野を持ちつつ現実にも向き合って考える期間にして下さい。患者さんのためならなんでもできるという考え方が必要だったり、この仕事を楽しいと思えないと辛いことも多いように感じるのでそういう心の準備をする期間にしてほしいです。