2023年卒業
常に最善の医療を提供できる作業療法士を目指して
関西医療大学を志望した理由
関西医療大学は作業療法学科・理学療法学科のリハビリテーションに関する学科だけでなく、看護や臨床検査、鍼灸、スポーツトレーナー、ヘルスプロモーションなどの医療関係の学科が揃っています。多職種連携を必要とする臨床現場において、他職種のことも知ることができる関西医療大学に魅力を感じました。また、作業療法学科は少人数で4年間持ち上がりの担任制であることから、勉強や進路など教員に相談しやすい環境であることも魅力の一つで、4年間で幅広い知識・技術・経験をしっかりと身につけたいという思いもあり、関西医療大学に進学することを決めました。
学生生活を振り返って
現在、臨床現場で働いていく中で感じることとして、学生の時に学んだことや経験したことはしっかりと繋がり活かされているということです。しかしその反面として、知識不足であることを感じ、学生の時にもっと勉強しておくべきだったなと日々痛感しています。また、私の学年では2年次からコロナ禍に差し掛かり、授業や臨床実習に制限が伴った状況でした。日々変化する授業形態や実習形態に戸惑い、なかなか友人にも会うこと難しい状況下でもどかしさを感じながらも、その分互いに助け合って高め合うことができた4年間であったと感じます。手厚く、親身に接してくださる教員と作業療法学科の仲間のおかげで充実した学生生活を送ることができ、本学で学ばせて頂けたことに感謝しております。
進路決定
本学に入学した時点では、当たり前のように病院に就職するものだと思っていました。しかし、入学して学年が上がるにつれて、より専門性の高い内容を学んでいくうちに病院だけに限らず、作業療法士は多くの場面で働くことができると知って、選択肢が広がり迷っていました。4年生になり臨床実習を経験すると、実習地で学ばせて頂いたことを引き続き学んでいきたいと思うようになり、実習地であった当院に進路を決定しました。国家試験の勉強をしながら就職活動も進めていくというのは、とても大変でした。しかし、作業療法学科の教員方に相談させていただき、キャリア支援の方々に面接練習や応募書類等作成のサポートをしていただけたことで、卒業後の進路を無事に決定することができました。
現在の仕事内容
当診療所は予防に重点を置いた外来専門の診療施設であり、急性期・回復期を経て退院された患者様や整形外科を受診されて症状軽減・悪化予防・改善目的でリハビリを処方された患者様などに対して、附属病院で実施するのと同様に正しい医学的な評価をもとに、リハビリテーションメニューを作成し医療サービスを提供しています。筋力・体力向上だけでなく自宅での生活サポート、再発防止に対するリハビリテーションを行っています。その他、カルテ記載や新患カンファレンス、多職種連携会議などを行い、セラピスト全体で情報共有を行っています。また、スポーツ競技者の整形外科的チェックなどもセラピストが実施しております。
その他(アドバイス)
作業療法士として医療を提供する立場となって感じることとして、「患者様にとって今必要としていることは何か、求めていることに対して私ができる最善なことは何か」ということです。患者様に頼りにしていただけることの嬉しさとともに、不安や責任感は一段と感じます。その不安や責任感は、少しでも患者様の役に立ちたいという原動力に繋がっていると言えます。そのためには、まだまだ自分には足りない部分が沢山あると思い知らされますが、常に最善の医療を提供できるように日々学ぶ姿勢を持つことが必要だと感じます。少しでも「患者様の役に立ちたい」という気持ちがあれば、自然と学ぶ姿勢も持つことができると思うので、その気持ちを忘れず学び続けてください。