2017年卒業
分からないことをごまかさない。
本学を志望した理由
私は看護師に対してあまり興味はなかったのですが、看護師である母親に勧められたので本学のオープンキャンパスに参加しました。その際に、これから技術が進んで機械によってバイタルサイン測定や身体的ケアを行える時代が来ても、患者さんの心をケアすることができるのは生身の人間であるという話を聞き、母が担当していた患者さんたちが母に会うたびにお礼を言っていたことを思い出しました。私はその患者さんたちは母に身体的だけでなく精神的にもケアされたからこそ、母に会うたびにお礼を言っていたのだと感じました。自分もそんな人から感謝される看護師という仕事をしてみたいと思いました。また、そのことを気づかせてくれた本学に入学したいと思いました。
学生生活を振り返って
私は要領がよいほうではないので、授業を一度聞いただけでは内容を理解することができません。授業が終わるたびに、授業プリントや教科書、図書館を使って分からない所を復習していました。実習の際にもわからない所や知らないことはそのままにせず勉強していました。それでも、分からない時は友だちに聞いていました。また、テスト前には友だちと教え合いをしたりと、友だちと一緒に勉強していたことが印象に残っています。学生生活を振り返って、勉強でも遊びでも友だちと一緒に過ごしたことが今でも生きていると思っています。
進路決定
私は様々な人と関わってみたいという思いから、ボランティア活動に積極的に参加していました。その中で、障がい者を対象とした運動会や認知症カフェ等、健康な人から持病を持つ方まで様々な人が家族や地域住民、関係機関等と協力しながら日々の生活をより充実したものにしていると思いました。そういった経験を積む中で私も地域をコーディネートする保健師になりたいと思うようになりました。なかでも、より広い範囲を対象に事業を行いたいと思ったので大阪府に就職しました。
現在の仕事について
現在、私は泉佐野保健所地域保健課母子・難病・地域ケアチームに保健師として所属しています。障がいや医療的ケアの必要な子どもやその家族、支援の必要な難病患者へ家庭訪問等を行い、関係機関や利用できる制度の情報提供や保健指導を行っています。また、集団支援や地域システム構築に必要な能力・知識を身に着けるために、先輩保健師が主導している事業の準備等をしています。自分には、保健師として未熟なところは多々ありますが、先輩保健師から指導を受けて日々業務にあたっています。
その他(アドバイス)
私は、看護学実習の中で先生や指導者からの質問に答えられない際に、分からないことや知らないことはダメなこと恥ずかしいことだと思い、誤魔化すことや言い訳をしていました。しかし、先生や指導者から分からないことや知らないことは誤魔化したり言い訳をするのではなく、あとで調べたり、周りの人に聞くことが重要であると教わりました。皆さんもわからないことはそのままにせず教科書や周りの人に聞いたりすることが大事にしてほしいと思います。また、自分がほかの人に聞かれたときは自分のできる範囲でいいので、その人に教えてあげる機会も大事にしてもらえたらと思います。