健康であっても病気へと向かいつつある状況を指す「未病」。
食事や運動など日常生活に気をつけることで健康を維持する「養生」。
こうした東洋医学の考え方が、昨今、大きな注目を集めています。
「病」にアプローチし、その原因を究明して治療にあたる西洋医学に対し、
「人」に寄り添い、症状の解決や予防に重きをおくのが東洋医学の特長。
その両方を学ぶことで、この先必要とされる医療の姿を知ることがきます。
みなさんは東洋医学についてご存知ですか?
「漢方?ツボ?鍼?あまり詳しく知らない…」そう思う方も多いのではないでしょうか。
東洋医学と西洋医学の違いについて3つのポイントでご紹介します。
病気の診方
病気や怪我をした場合、病院にいくと熱を測ったり、細菌がいないか調べたり、さまざまな検査を受けますよね。検査から得られるデータを分析して治療をするのが西洋医学の特徴です。対して東洋医学では、患者さんとの会話や体の動かし方といった細かな「健康な状態との違い」を見るなかで、幅広く治療の仕方を選択していきます。
治療の方法
西洋医学では、たくさんのデータを取ったなかで科学的・理論的に病気の原因を解明し、薬などを使って直接その病気を治療します。それに対し東洋医学では、なぜその病気になったかを考えます。例えば、免疫力が落ちて病気になったのだとしたら、漢方薬などで自然治癒力を高め、体を健康な状態に戻すことを目指した治療をします。
不眠をどう治す?
具体的に「不眠」を治す場合の違いはどうでしょう。西洋医学では、不眠の状態を直治すため睡眠導入剤等を使って眠れるようにします。対して東洋医学では、例えば、不眠が心の問題からくる症状であれば、マッサージや鍼でリラックスするツボを刺激したり、精神を落ち着かせる漢方やアロマを使うなど、原因となる心の問題を取り除いて不眠を治します。
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