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 運動イメージが運動技能を向上させるためには、どのように運動をイメージさせるか(運動イメージ戦略)が、重要であるとされてきました。特に動作の感覚や経験を想像する“筋感覚的イメージ”が有用とされてきましたが、このイメージ戦略はトレーニング後に達成できる筋肉の動きの感覚に依存しているので、実施難易度が高いという問題を抱えていました。今回の報告では、筋感覚的イメージの実施に加えて、運動に関連する情報も付与することで、実施難易度が下がり、運動技能向上につながりやすいことが分かりました。
 この運動イメージ戦略に着目した論文「Differences in motor imagery strategy change behavioral outcome」は、Nature系列の国際誌Scientific Reports(IF=4.996 (2021))に採択されました。福本助教は本学理学療法学科の教員であり、本学大学院の研究科長 鈴木教授の研究室にて研究を続けていました。共著者として、理学療法学科の東藤助教、文野講師、米田教授、そしてはり灸・スポーツトレーナー学科の谷教授が関わりました。

論文情報:Yuki Fukumoto, Marina Todo, Yoshibumi Bunno, Hirohisa Yoneda, Makiko Tani, Toshiaki Suzuki; Differences in motor imagery strategy change behavioral outcome. Sci Rep. 12(1): 18164, 2022.