スポーツトレーナー学ユニットの中尾です。
　スポーツの実施時には、体幹や腹筋が強くなければならないなど良く耳にしますよね。その中でも腹筋の強化は重要視されます。しかし、どのような腹筋の使い方で体幹をどのように活用すれば良いのかは、あまり語られてきませんでした。また、運動時には呼吸は不可欠ですが、身体運動時に「効果的な呼吸」を実施するための腹筋群の使い方も明らかにされてきませんでした。
　そこで私たちは、腹部「へこませ」運動で腹筋群を働かせることによって、他の腹筋群の働かせ方よりも腹筋が作用しながら換気量（呼吸時の空気の出入り量）が増大することを明らかにしました（日本整形外科スポーツ医学会誌39(4), 711, 2019. 日本整形外科スポーツ医学会学術集会発表, 於神戸国際会議場, 2020.（代表 相原 望）。
　今後も、さまざまな身体運動を効果的実施するための腹筋群や呼吸、体幹の使い方やタイミングなどを明らかにしていきます。