2022年07月29日
「柔道整復師」の本来の姿とは?(ヘルス整復/尾原)
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ヘルスプロモーション整復学科では、国家資格(厚生労働大臣免許)である「柔道整復師」を取得することに加え、「健康運動実践指導者(健康・体力づくり事業財団)」や「トレーニング指導者(日本トレーニング指導者協会)」、「スポーツプログラマー(日本スポーツ協会)」といった、健康運動やトレーニングの指導に関する付帯資格の取得も目指しています。
①「健康運動実習Ⅰ(エアロビクス)」の実習の様子
なぜ、本学科では国家資格だけでなく、健康運動やトレーニングなどの指導に関する資格取得も目指すのか?それは、「柔道整復師」が元々持っていた社会的な役割にあります。
柔道整復の技術は戦国時代(一説にはもっと昔からあったとされています)から継承され、大正時代に「柔道整復師」という資格そのものが誕生しました。しかし、資格が誕生した当時は柔道家(柔道を教える先生)しかなることができず、位置づけとしては、柔道の現役選手を引退してからのセカンドキャリアとして、道場を経営したり、指導したりしながら接骨院を開き生計を立てるというのがスタンダードな形でした。ということは本来、「柔道整復師」は治療家でもあると同時に、柔道の指導者であるという側面もあったわけです。
②「柔道実技」の実技の様子
この指導者という役割は、単に柔道を教えるということだけでなく、「柔道整復師」としてケガの治療や予防に始まり、普段の健康管理まで指導するということも含まれています。治療家としての役割に加えて、トレーナーでもあるとともに指導者(コーチ)の役割も担っていたのです。つまり、いろいろな立場や役割として人々に対応できる変幻自在なものであり、それが「柔道整復師」の本来の姿であると考えられます。本学科では、この本来の姿の「柔道整復師」となれるよう、そしてその強みをさらに強化できるようなカリキュラムを設定しているのです
将来は例えば、接骨院で幅広い年齢層の方々への施術をすることができますし、スポーツ選手を対象にスポーツトレーナーとして関わることもできます。また、高齢者を対象に健康増進や介護予防をすることもできますし、子どもの障害予防を専門にすることもできます。実際にも本学科の卒業生は、例に挙げた分野を含め、その他にも多くの分野で活躍しています。
このように、マルチに色々な役割を担うことができる(本学科が目指している)「柔道整復師」は、一般的に考えられているよりも、まだまだ多く活躍できる場があると考えられます。そこには大きな社会的なニーズが潜んでおり、大きな可能性があるといえます。