はり灸・スポーツトレーナー学科
アスレティックトレーナーについて
アスリートの心身を支える世界を舞台に活躍できる人材を育成
東洋医学をベースに、多方面からスポーツ医療を学びます。
日本におけるトレーナー制度の歴史
日本ではさまざまなバックグラウンドを持った者がトレーナーとして活動してきました。何らかの医療資格を持ち治療することを中心に活動する者もいれば、体育系の大学で体育・スポーツを学び、トレーニングを中心に選手のコンディショニングを担当する者などさまざまでした。各々の長所を生かしスポーツ選手に関わり、選手のコンディショニングの維持・向上を目的に活動してきましたが、それぞれのバックグラウンドが異なるために共通言語を持っていないことが問題として挙げられてきました。そこで1994年に日本体育協会(現 日本スポーツ協会)が我が国においてトレーナー活動に特化した全国レベルのトレーナー制度を設立しました。それが「日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー」という認定資格制度です。1997年には本学が「免除・適応コース」という講習の免除制度の認定を受けました。当時全国でまだ4校しかこの制度に認定を受けておらず、本学の前身である関西鍼灸短期大学は大学・短期大学で認定された唯一の学校でした。現在でもトレーナーの中にはこの資格を持たずに活動している方もいますが、オリンピックや世界大会、国民体育大会や日本代表チーム、プロスポーツチームのトレーナーとして活動するためには、この資格を有していることを条件としている場合があります。
実習重視のカリキュラムで現場が求める即戦力を育成
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー制度発足以来、約25年に及ぶアスレティックトレーナーの教育における経験と実績をもとに、プロスポーツ界に広い人脈をもつ講師陣が、社会やスポーツ現場で求められるトレーナー育成を行っています。また本学では、在学中から一流アスリートの身体に直接触れることができる機会を多く設けています。その中核施設として設置したサッカーグラウンドは、プロを含むさまざまなチームの試合・練習に開放し、学生は選手達のトレーナー・アシスタントとして、テーピングやマッサージなどの経験を積むことができます。さらに、鍼灸を中心とした附属診療所など、恵まれた設備環境を活かして、将来は国内随一のスポーツ医療の最前線基地をめざします。