学科の特色
Feature
医療の知識をベースに、正しく運動の指導を行なうことができ、健康づくりをサポートする人材の育成がヘルスプロモーション整復学科の役割
現代は飽食の時代であり、機械化がすばらしく発達し、さらに高齢化がどんどん進みつつあります。このような状況では、ほとんど動くことなく一日が過ぎていきます。その結果、最近の話題は、もっぱらメタボリックシンドロームや生活習慣病となっています。 そこで、それらの発症をくい止めるため「運動をしましょう!」との掛け声がかかるのですが、どのような強度でどれくらいの運動をしたら良いのか?バックグラウンドに病気をもっている場合は、何に注意をし運動をすれば良いのか?などが難しいところとなってきます。そこで、ヘルスプロモーション整復学科では長い間、日本で国民の健康に携わってきた柔道整復師の国家資格免許をベースにし、さらに健康運動を指導するために健康運動実践指導者やスポーツプログラマーの資格を合わせもって地域の人々の健康づくりや保健に対応ができることを目指します。
学びのポイント
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Point1
医療の知識を持ち、適切な運動を指導・助言する人材を育成
高齢化や運動不足に伴うメタボリック症候群(代謝症候群)や生活習慣病、筋力低下が問題視されるなか、 人々に運動を指導し、健康づくりに貢献する人材育成が望まれています。そこで本学科では、柔道に由来し、急性のケガなどの「手当て」を目的とした柔道整復に着目。柔道整復の医療ノウハウを持ちながら、ケガの治療や予防のための運動などのアドバイスはもとより、 生活習慣病などの慢性的な疾患の予防にも対応できる人材の育成をめざします。スポーツ関係の資格を持っただけでは、患者さんの身体に触れることは不可能でしたが、柔道整復師の国家資格を持つことで、医療行為を施すことが可能となります。
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Point2
アロマやヨガ、太極拳などの統合・補完・代替医療の学びも充実
柔道整復やスポーツに関するカリキュラムのほか、「もうひとつの医療」ともいえる『統合・補完・代替医療』の分野の学びも採用。近年、注目が集まるアロマセラピーやヨガ、太極拳、マイオケア(トリガーポイント)などの新しい医療分野の知識・技術を幅広く学んでいきます。講師陣には、臨床経験豊富な柔整整復師や医師のほか、健康運動指導の有資格者や統合医療の専門家などを迎えます。また、より現場に即した実践的な学びを展開する実習施設として、附属接骨院を設置しています。
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Point3
医療・福祉施設、フィットネスクラブをはじめ、活躍の場は多彩
柔道整復師の国家試験受験資格、健康運動実践指導者、スポーツプログラマー、トレーニング指導者の資格取得が可能。卒業後はそれぞれの資格を活かした、広がりのある進路が期待されます。柔道整復師としては、施術所や病院、診療所などの医療やデイサービスや介護施設などの福祉の現場で活躍することができます。また、健康運動実践指導者やスポーツプログラマー、トレーニング指導者の活躍の場は公営の体育施設や民間のフィットネスクラブなどが挙げられます。健康づくりへの注目が高まりつづける社会背景をふまえると、活躍のフィールドは、今後ますます広がっていくでしょう。
ヘルスプロモーションとは?
ヘルスプロモーションとは、人々が自らの健康をコントロールし改善することができるようにするプロセスであり、
これを通して幸せに至るものであると、1986年にWHO(世界保健機関)によって提唱されました。