医学・生物学は研究の楽しみと社会への貢献を同時に感じることのできる分野です。高校までの「学習」とは違った、大学での「研究」を皆さんと一緒に楽しみたいと思います。
担当科目(学部)
病因病態学Ⅰ・Ⅱ、課題研究、総合演習Ⅱ、導入教育(保健医療学部)、病因病態学(保健看護学部)
担当科目(大学院)
病態情報学、臨床鍼灸学研究方法論、特別研究
研究指導内容(大学院)
主に骨格や筋肉がどのように形成・維持されるか、そしてそれがどう調整されているのかをテーマに、疾患のメカニズムの理解や組織の再生へ応用出来るよう研究する。
出身校
大阪大学大学院・理学研究科・生物化学専攻
学 位
博士(理学)
取得資格
赤十字救急法指導員
専門分野(相談可能な分野)
・分子生物学
・分子病理学
・発生学
現在または未来の研究テーマなど
運動器の発生と再生、特に関節の形成メカニズム / 組織石灰化のメカニズムとカルシウム・リン代謝の調節機構 / 神経系・運動器系における亜鉛の機能と動態 / 力学的な刺激の受容機構 / 鍼の作用機序などについて分子生物学的に研究しています。
研究のキーワード
・軟骨分化
・関節形成
・組織石灰化
・一次繊毛
所属学会
日本分子生物学会、日本生化学会、日本宇宙生物科学会、日本微量元素学会
オフィスアワー
金曜日以外。研究や講義・会議などで部屋にいない時もあるので、事前にメール等で来る時間を伝えるか、居なければメモを残すかしてください。
主な研究業績
・Association between oxidative stress and microRNA expression pattern of ALS patients in the high-incidence area of the Kii Peninsula. Arakawa Y, Itoh S, Fukazawa Y, Ishiguchi H, Kohmoto J, Hironishi M, Ito H and Kihira T. Brain Res. 1746(1) 147035, 2020
・Trps1 is necessary for normal temporomandibular joint development. Michikami I, Fukushi T, Honma S, Yoshioka S, Itoh S, Muragaki Y, Kurisu K, Ooshima T, Wakisaka S, and Abe M. Cell Tissue Res. :348, 131-40, 2012
・MicroRNAs that target Ca2+ transporters are involved in vascular smooth muscle cell calcification. T Gui, G Zhou, Y Sun, A Shimokado, S Itoh, K Oikawa, and Y Muragaki. Lab. Invest. :92, 1250-1259, 2012
・Aberrant expression of the P2 promotor-specific transcript Runx1 in epiphyseal cartilage of Trps1-null mice. Kanno S, Gui T, Itoh S, Gai Z, Sun Y, Oikawa K, Yoshida M and Muragaki Y. Exp. Mol. Pathol. :90, 143-148, 2011
・Trps1 plays a pivotal role downstream of Gdf5 signaling in promoting chondrogenesis and apoptosis of ATDC5 cells. Itoh S, Kanno S, Gai Z, Suemoto H, Kawakatsu M, Tanishima H, Morimoto Y, Nishioka K, Hatamura I, Yoshida M, Muragaki Y. Genes. Cells :13, 355-363, 2008
・Trps1 deficiency enlarges the proliferative zone of growth plate cartilage by upregulation of Pthrp. Nishioka K, Itoh S, Suemoto H, Kanno S, Gai Z, Kawakatsu M, Tanishima H, Morimoto Y, Hatamura I, Yoshida M, Muragaki Y. Bone :43, 64-71, 2008
・骨の形成とその異常 伊藤俊治、西岡克泰、畑村育次、村垣泰光、和歌山医学:58, 38-45, 2007
科学研究費など学会の研究費の獲得状況
・令和2〜令和4年度 科学研究費補助金(基盤研究C) 課題番号20K07813「鍼刺激が骨代謝ホルモンに作用する機序の基礎的研究—腸内細菌叢に及ぼす影響を中心に」(研究代表者)
・令和1〜令和3年度 科学研究費補助金(基盤研究C) 課題番号19K09723「精子の加齢を制御する精巣特異的Kansl1-Lのisoform同定と機能解析」(研究分担者)
・平成30〜令和4年度 科学研究費補助金(基盤研究C) 課題番号18K10911「女性のスポーツ傷害発症リスクの基礎的研究」(分担研究者)
・平成28~30年度 科学研究費補助金(基盤研究C) 課題番号16K09634 「多発性嚢胞腎と男性不妊を合併する新規副甲状腺関連遺伝子KANSL1-Lの解析」(分担研究者)
・平成28~30年度 科学研究費補助金(基盤研究C) 課題番号16K09085 「紀伊半島多発地ALSにおける環境要因関連miRNAの解析 -予防的治療法の開発-」(分担研究者)
・平成27~29年度 科学研究費補助金(基盤研究C) 課題番号15K09303「腎不全に伴う病的石灰化における基質小胞のプロファイリング」(研究代表者)
・平成27~29年度 科学研究費補助金(基盤研究C) 課題番号15K10653「精巣、副甲状腺に強く発現する新規遺伝子による精子分化機構の解明」(研究分担者)
・平成26年度 日本腎臓財団腎不全病態研究助成
・平成21~23年度 科学研究費補助金(基盤研究C) 課題番号21591955「指節骨間関節形成を支配するGDF5による軟骨原基の成長分化機構」(研究代表者)