2018年10月19日
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
臨床検査学科 大島
若い世代の方は、このタイトルの言葉を知らない、誰が言ったか名前を聞いてもわからない、という方が多いのではないかと思います。これは、大東亜戦争の時の連合艦隊司令長官だった山本五十六が言った言葉です。
今回、何をテーマにブログを書こうかと考えた時に、始めに浮かんだのがこの言葉でした。私はこの言葉を解説できるほど、しっかりした教員ではないのですが、時々、自分自身に言い聞かせていることを書きます。
私の解釈では、始めは「言って聞かせ」です。何事も始めるときは、なぜそれをする必要があるのかを、納得するまで説明することが必要だと思っています。次は「やってみせ」です。ここで注意していることは、何度もやってみせないことです。私のやり方が、100点とは限らないです。そのため、繰り返しやってみせることで、頭の中に完璧なイメージができてしまうと、自分で創意工夫するということができなくなるように思うからです。次は「させてみせ」です。人に教えるということは、これが重要だと思っています。やらせてみるときに、そんなことをしてはダメとつい言ってしまったり、できないことにイライラして、いつの間にか交代してやっていたり、してしまいがちです。教える側には、できるまで付き合うという忍耐力が必要です。「ほめてやらねば」で気を付けていることは、相手を観察するということです。ほめるといっても、どこが良かったのか、どこでつまずいたのかは、見てないとわからないです。実際にはうまくいってないのに、ほめちぎったところで、モチベーションが高まるとは思えません。何点か注意することも必要です。その場合、その注意点を改善すれば、次はどれくらい進歩するかということを、頭の中でイメージさせることが重要です。それができれば、もう一度チャレンジするという気になるはずです。
普段から、私自身が注意していきたいと思います。
写真は、お盆に登った北アルプスの爺ヶ岳辺りにいたライチョウです。ハイマツの中に子供が数匹いたので、見張っていたのだと思います。