2019年08月23日
『教えることで気づく』
ヘルスプロモーション整復学科の相澤慎太です。
本学科で3年次に行うフィットネス実習の授業について紹介します。
この授業では、運動の指導者としての技量を高めるために、同じ学生に対して、主に自分の得意とするスポーツ種目やトレーニングを指導してみるということをしています。
これまで、自分自身で行ってきたスポーツですから、簡単に指導できると思いがちですが、「自分がやるのと人にやってもらうのとはまるで違う」ということを体験します。
しかし、こうして初心者に対して指導をすることは、そのスポーツの理解を深めることに繋がります。そして、それまで自分自身の「感覚」で行ってきた運動を、他者に伝えるために言語化したり、見本の見せ方を工夫したりと「伝える努力」を行います。
指導をすることが初めての学生にとっては大きな労力となります。
しかし、指導した相手ができるようになったときや、伝わった時の喜びは自分ができた時と同じくらいか、それ以上の喜びがあります。実はその喜びを体験してもらいたい授業でもあります。
そして、最終的には「教わる側の姿勢によって、教えてもらえる内容は大きく変わる」ということも実感することになるのです。