2019年09月06日
在宅療養をイメージし理解する体験学習
皆さん、こんにちは。保健看護学部保健看護学科で「在宅看護学」を担当しています鹿島英子と申します。
本学の学生は、3年生の9月より現場での学びとして実際の在宅療養の場で、訪問看護師や在宅療養をされている対象者の方から実際の支援を通して多くのことを学びますが、その前に学内において実際に在宅療養をされている方の状況や必要な支援について基礎的な学習を行います。
今回はその講義についてのご紹介です。在宅看護学の講義では、在宅で療養する対象者への支援を中心に看護職としての基礎的な役割について学びますが、実際に対象者の方が在宅において療養をしながら生活をすることがどのような状況なのか、対象者や家族がどのような気持ちなのか、具体的にどのような支援が必要とされているのかについて考えることができる学習を取り入れ、学生たちが主体的に学びを深めることができるように取り組んでいます。
今年は在宅酸素療法(HOT)および非侵襲的陽圧換気法(NIPPV)を実際に体験することで、在宅における対象者とその家族の在宅療養中のイメージができ、具体的な看護を考えることにつなげるための演習を行いました(写真参考)。学生たちは実際に酸素濃縮器や酸素マスクなどを装着し、療養中の対象者がどのような状況にあるのかを実際に体験するとともに、実際の医療機器の使用方法や、それらが生活の中にあり在宅療養対象者自身で管理していかなくてはならない状況について考える機会を持ちました。うまく息ができない苦しさや、大きな機器を持ち運ぶ重さ、マスクをつけておかなくてはならない不便さやボディイメージの変化などを実際に体験し、たくさんの学びと考察を行いました。
在宅看護学の講義では机上での学びだけではなく、このように机上では学べないことを実際の体験で学ぶ学習方法を積極的に取り入れています。そうすることで、学生自身が主体的により深く看護について学び考えることができるからです。
皆様も本学でたくさんの経験をもとに看護について学んでみませんか。お待ちしております。