2020年06月12日
ヘルスプロモーション整復学科とは?
ヘルスプロモーション整復学科の学科長の金井成行(かない しげゆき)です。
私は「スポーツ整形外科」を専門としてプロボクシングのリングドクターやアメリカンフットボールチームの顧問医などをしています。
ところで、本学科の名称は「ヘルスプロモーション整復学科」といいますが、このような名称を聞いただけでは、どのような学科かわかりにくいと思います。
学科名を直訳しますと“健康を増進させるように体を整える学科”ということになりますが、そもそも「ヘルスプロモーション」とはWHO(世界保健機構)によって提唱された「人々が自らの健康をコントロールし改善できるようにするプロセス」のことになります。つまり、怪我の応急処置・予防から運動指導、アロマセラピーまで時代が求める健康つくりのプロを育て、柔道整復師を養成する学科と思っていただいても大きな間違いはありません。ただ、整復というと大きな力が必要で、いわゆる筋骨隆々の男性の職業と思われがちです。そういった今までの概念を覆し、治療には、優しさやきめ細かさも必要という思いを込め本学では「ヘルスプロモーション整復学科」という名称を用いました。実際に、女性も多く入学されており、今や男性に限らず、女性も活躍できる学科になっています。また、在学中には、個人の年齢、体力などを考慮してどのような運動が各々の健康増進に役立つかを指導する「健康運動実践指導者」の資格を得ることも可能です。
卒業すると柔道整復師の国家試験受験資格が得られます。また、将来の進路としては、柔道整復師として独立開業はもちろん、福祉施設やフィットネスクラブなどでトレーナーとして指導、更にまだまだ勉学に励みたい方は、大学院に進学して研究に打ち込む道もあります。本学にも大学院修士課程に保健医療研究科があり、大学院生が各々臨床研究や動物実験を選択し、保健医療学領域の科学的研究や高度な医療技術についての研究を行っています。大学院の研究室は、指導されている先生によって特色があります。筋肉や運動神経を得意とする研究室(私の研究室です)、マウスを用い疼痛神経のメカニズムを追及している研究室、血流や血管系について研究しているチームもあり様々です。ヘルスプロモーション整復学科1期生の1人は大学院に進み、私の研究室に所属し、「顔の筋肉に対する等尺性運動が及ぼすアンチエイジング効果―フェイシャルエクササイズの客観的評価―」について臨床研究し、助教として本学に採用され、施術および学生の指導にあたっています。このように幅広い分野での活躍が期待されます。
このように、新しい研究者が関西医療大学から生まれ、育ち、世界で活躍されることを楽しみにしています。
ちなみに、今年の柔道整復師国家試験(新卒者)の合格率は100%でした。“よく遊び、よく学ぶ”が学科のモットーです。
現在、新型コロナで医療現場は大変ですが、それだからこそやりがいのある職業だと思います
今年度のオープンキャンパスは実施されるかどうかは未定ですが、実際に本学へ来て、見て、聞いて、触れて君たち自身でヘルスプロモーション整復学科の魅力を確かめて下さい。