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Blog 関西医療大学NOW!

はり灸・スポーツトレーナー学科 山﨑寿也

 本学科では、4年時に附属鍼灸治療所で鍼灸臨床実習を行います。
鍼灸師の資格を持つ教員の実際の鍼灸治療に同席し、患者さんの誘導・医療面接・血圧測定・理学検査等を教員の指示に従いながら行い、治療見学の後(治療は教員が行います)、最終的にカルテの記載を行うという流れです。鍼灸教育の最終段階にあたります。
 しかし、2020年度はコロナ禍で、4年生の鍼灸治療所内への立ち入りを制限しました。ですが、この臨床実習は必ず行わなければなりません。そこで学科として検討した方法がLIVE映像による見修です。
患者さんに撮影の同意を得たのち(録画はしません)、実際の治療の様子を2台のカメラを使い撮影します。1つは、治療室全体を写すカメラです。

もう1つは、治療者の手元を写すカメラです。

この2つの映像を別室にいる学生が見修します。

 担当教員は患者さんが来る前に、患者さんのプロフィール(現在までの経過など)を説明し、どこに注目するかを説明します。その後、実際に治療を行います(学生は映像で見ています)。学生たちは治療の映像を見ながら課題に取り組みます。治療終了後に教員が治療についての説明を行い、学生からの質問等を受けます。最後に症例に対する課題が出され実習は終了します(課題は後日提出)。今のところ患者さんとのソーシャルディスタンスを保ちながらの最良の方法と考えています。実際に患者さんとの接点は持てませんが、学生からは一定の満足度が得られました。コロナが終息して、実際に鍼灸治療所で実習が出来る日が一日でも早く来るよう願うばかりです。