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Blog 関西医療大学NOW!

はり灸・スポーツトレーナー学科 坂口俊二

 本学科では、2021年度に新カリキュラム(通称、新カリ)が完成年度を迎えます。新カリでは、附属鍼灸治療所を中心とする臨床実習の時間をこれまでの120時間から180時間に増やし、さらに「総合ゼミ」を新設しました。これまで4年次の選択科目であった「課題研究」を廃止し、「総合ゼミ」として必修科目(卒業にあたり必ず取得すべき科目)に位置付けました。
 ゼミ(ゼミナール)とは、担当教員と学生がグループで研究活動を行う授業を指します。本学科では4年次にはり師・きゅう師の国家試験、さらに健康運動指導士(健康・体力づくり事業財団)やアスレティックトレーナー(日本スポーツ協会)の付帯資格を受験する学生もいることから、卒業研究の成果として提出する卒業論文を課していません。
 ただ、大学では資格取得に向けた学修はもとより、自身の学びを深化させるための研究活動が重要であると考えてきましたので、教務の責任者として「総合ゼミ」の新設は念願でした。現在、特任教授を除く学科全教員19名(医師4名、鍼灸師14名、その他1名)からゼミのテーマを取りまとめるところまで進んでいます。その分野は、鍼灸臨床学、東洋医学はもとより、医学教育学、人文・自然科学、分子生物学、スポーツ科学、代謝内分泌学、スポーツ医学、スポーツ社会学、予防医学(未病治学)など多岐にわたっています。改めて本学科教員の研究領域の広さを確認することができました。各学生(グループ)が希望するテーマで、一年をかけて研究に触れ、またその成果を、本学の学修成果発表会や学会で発表したり、大学院(修士課程)への進学などに活かしたりすることを期待しています。皆さん、大学の学びってやっぱりワクワクしませんか。
写真は2月上旬に撮影したキャンパスです。空気が澄んでキャンパスが映えています。