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Blog 関西医療大学NOW!
はり灸・スポーツトレーナー学科 坂口俊二

4月4日(木)、春の陽射しを一杯に受け、関西医療大学2学部6学科1大学院研究科371名の新入生、そのうち、はり灸・スポーツトレーナー学科には50名の仲間を迎えました。
5(金)・6(土)のオリエンテーション、ガイダンスを経て、8日(月)から授業が開始され、新入生は夢への第一歩をスタートさせました。
本学は、地元でも隠れた桜の名所で、新入生を歓迎するかのように満開を迎え、私は研究室からその桜の変化を楽しみに観ています。
例年、新年度がスタートする頃には散り始めているのですが、今年は寒の戻りなどもあり、長く楽しめています。

この時期、いつも思い出すことがあります。それは、桜染めについてです。桜の花びらを集めて煮詰めても決して染まらず、樹皮を煮詰めると桜色になるのだと・・。改めてこの原典を探してみました。私自身は小学校時代の国語の教科書という記憶だったのですが、実は中学校の教科書に載っていた大岡信さんの作品「言葉の力」に含まれている内容であることを知りました。今から30数年前のことですが、私の記憶に深く刻まれています。外に向けた華やかさの根元はその木(樹皮)にある。こんな人間になりたいという思いがずっとあったのだと思います。

ガイダンスで新入生の約80%が、はり師きゅう師の国家資格を活かす付帯資格として、本学科に置かれている日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーを目指したいと手を挙げてくれました。その思いが本学での学びを通してより膨らみ、モチベーションとなり4年間の充実した学生生活につながればと期待しています。そこには不断の努力と勉強、実習を通して自分という木をしっかり育むことが大切であることは言うまでもありません。そして、その栄養(知識や技術、人間性)を美しい花(=夢の実現)に注いでほしいと強く思いました。

本学科に興味を示してくれた皆さん、本学科は2018年度から新たなカリキュラムをスタートさせました。それをサポートする教員もしっかり配しました。スポーツ現場、鍼灸臨床現場を重視した教育を実践していきます。多くの卒業生が鍼灸の業団やスポーツ現場で活躍しています。その実態も報告します。是非、オープンキャンパスに足を運んで下さい。私達の目指すのは、チーム医療の一翼を担うことよりも、はり師・きゅう師にスポーツ・運動分野の付帯資格を備えた医療専門職としてのidentity(独自性)を高めることです。