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Blog 関西医療大学NOW!

 スポーツトレーナー学ユニットの増田です。私は今「スポーツ医科学研究センター」の開設のためにがんばっているところです。
 この研究センターは現時点ではまだ完成・稼働しておりませんが、本学内にて様々な医療資格を有している教員を中心にして、『スポーツ』をキーワードに色々な観点から研究や調査を行う事を目的としています。
 『人の身体に触れる』職業を選択するにあたってはスポーツ現場に於ける経験が契機になっている場合が珍しくありません。私は、その経験からも健康維持やパフォーマンス・レベル向上など種々の目的のため、以下の内容を中心とした研究・調査を行っています。

1:各種トレーニングの客観的効果の検討
 本学卒業生の中には(メディカル)トレーナーではなくフィジカルコーチとして活躍している人が複数おります。トレーニング方法は日進月歩ですが、客観的な効果発現メカニズムの把握無くしては効果的ではありませんし、傷害発生の可能性もあります。
(2021年度に発表した研究)
※膝関節内側半月板損傷症例を対象としたステロイド剤注射とスクワット運動の併用効果に関する検討
※高齢変形膝関節症症例を対象とした電動アシスト付きエルゴメーターの効果の検討

2:各種装具の客観的効果の検討
 これも1と同様で、非常に多くの種類が出回っていますが、装着によってもたらされる客観的な効果を理解していないとやはり逆効果となり得ます。卒業生の中には臨床のみならず本格的に制作する会社を設立している人もおります。
(2021年度に発表した研究)
※変形性膝関節症症例を対象とした外側支柱付き穴あき軟性膝関節装具の効果の検討
※各種足部疾患の装具療法についての検討

3:スポーツ傷害の疫学的調査
 ジョーンズ骨折など、種目特異的な外傷が存在します。それらの予防医学的観点から様々なカテゴリーに対して調査を行っています。
(2021年度に発表した研究)
※片側型内反変形性膝関節症患者の靴底の摩耗特性についての検討

 今後、「スポーツ医科学研究センター」を一つの中心として、さらに研究を進めていきたいと思っています。興味のある学生の参加を歓迎します。