キャリア支援課では、学生の就職までのお手伝いをしています。その中でも、就職支援の一環として毎年、全学科全学年対象に様々なキャリアイベントを開催しております。学生にとっては多くの学びを得ることが出来る大変貴重な機会だと思います。それぞれのイベントが大学講義とは異なった学びがあり、学生達は真剣な眼差しで話を聴いている姿が見られます。
キャリアイベントの種類は大きく４つあります。

①『キャリア教育』は、『履歴書の書き方』『模擬面接実践』など就職活動に役立つ内容を学び、『スタートアップ講座』『社会人マナー』など実習前から社会人になるまでに身に付けておきたい知識から更には『ライフプラン』『マネー講座』など今後社会に出た時の考え方や過ごし方を考える機会を得られる様々な講座を開催しています。

②『特別講義』は、それぞれの資格職を活かしてのお仕事をされている外部の先生方をお招きして、仕事内容を踏まえながら、社会人として働いていくことについて細かく学ぶことができる機会となっています。

③『卒業生と語る会』は、先輩方が学生時代の過ごし方や、国家試験の勉強法や就職活動の進め方、現在の仕事内容などをお話して下さる機会となっております。年齢の近い先輩からお伺いできる話だからこそ自分の視野を広げ、考え方を変えるきっかけとなっています。

④『企業説明会』は、施設様から直接お話をお伺いすることができる機会となっており、本格的な就職活動のスタートとなる大切な機会です。

　今年度はコロナ禍の影響からキャリアイベントの開催形式等を学科の先生方とも細かく話し合いながら行ってきました。今回はその一部イベントの内容と学生の意見をご紹介いたします。

４月１６日（土）卒業生と語る会（保健師編）

　保健師として活動している先輩と、保健師資格を取得して看護師として活動されている先輩５名をお招きして、対面で交流会を開催しました。保健看護学科２～４年生の４５名が参加しました。
　保健師になった先輩の活動紹介、保健師課程での学びや体験、就職試験対策・国家試験対策の紹介等をお話していただき、最後はそれぞれの先輩への質疑応答の時間がありました。
『保健師という道への意識が高まってきて不安になっていたのでとても参考になりました。自分で調べるのではなく、実際に卒業生の話を聴くと勉強の方法など分かりやすかったです。』
『保健師がどんな仕事をしているのか、どのようなスケジュールなのか、良いところなどを知ることができ、より保健師課程を目指したくなりました。また、保健師になるために今やるべきことや、勉強法など詳しく教えていただいたので、実践していこうと思いました。不安が少し和らぎました。』
『実際の仕事内容などを知ることができ、国家試験の勉強やダブル受験のための試験勉強の両立などの話を聞くことができてとても参考になりました。 私は、新卒で看護師として働くつもりで、今日来てくださった先輩の中にも新卒看護師で働いている方もいて直接お話を聞くことができてよかったです。』
学生たちはとても熱心に耳を傾けて話を聴いていました。

4月１６日（土）卒業生と語る会（臨床検査技師編）

　臨床検査技師として活躍している先輩３名をお招きして、対面で交流会を開催しました。臨床検査学科３～４年生の６２名が参加しました。
臨床検査技師になった先輩の活動紹介、学びや体験、就職試験対策・国家試験対策の紹介等をお話していただき、最後はそれぞれの先輩への質疑応答の時間がありました。
『社会人２年目や４年目の方のリアルなお話が聞けたのでよかったです。実際に勉強や、どう就職に臨んでいけばいいかが具体的にわかったので、これからはしっかり勉強に励みたいと思います。』
『今現在勉強を始めている中で、何をすれば良いのか、就職先の決定についてなど、疑問に感じていたことの参考になる話がたくさん聞けた。1番本音を聞けた回だったと思います。』
学生たちはとても有意義な時間を過ごすことができたようでした。

５月２１日（土）卒業生と語る会（柔道整復師編）

　柔道整復師として活躍している先輩５名をお招きして、対面で交流会を開催しました。ヘルスプロモーション整復学科１～４年生の１０４名が参加しました。
　柔道整復師になった先輩の活動紹介、学びや体験をお話していただき、実際の治療方法を実演していただきました。最後はそれぞれの先輩への質疑応答が飛び交いました
『まだ筋肉とか神経とか勉強をしていないので内容が少し難しかったけど、その分自分も勉強を頑張って先生方のような人達になりたいと思いました。』
『卒業生の方たちは整骨院で働きながらでも、地域ごとでのトレーナー募集であったり、知人からの紹介や、母校へのトレーナー、コーチをしていると聞き、そういう方法でのスポーツ現場の関わり方もある事が分かりました。』
『将来の夢、やりたいことがなかったので、転職したり 開業したり様々な道があることを知りました。就職してからでもやりたいことを見つけてもいいと先輩方のお話を聞いて安心しました。』
『実際に施術を見せてもらったときに、関節の動きや筋肉の動きからどうアプローチすればいいか考えて治療をしていて私もこんな風になりたいと思いました。まだ卒業後の進路がたくさんやりたい事がありすぎて、決めきれてないので情報を集めてゆっくり決めていこうと思いました。今回のイベントで卒業後の進路が少し明確になった気がします。 貴重なお話をありがとうございました。』
『患者さんへの対応の仕方や人脈の大切さを改めて感じることができました。施術だけでなく患者さんと同じ目線に立ちコミュニケーションを取ることの大事さ、患者さんとの信頼関係の大事さを感じました。』
『国試や口頭試問などで既に手一杯になっている中で、就職についての具体的なイメージを持てる機会が出来てすごく助かりました。特に整骨院での手技や問診などは臨床実習で少しずつ学んでいますが、介護など他分野についての具体的な話を聞ける機会があまり無いので参考にしようと思います。』
初スタイルで開催した本イベントは学生からの満足度も高く、大盛況のうちに終えることが出来ました。

８月４日（木）就職説明会（作業療法士）

　りんくうスターゲイトホテルにて、作業療法学科の実習施設の施設様37施設をお招きして就職説明会を開催しました。作業療法学科３～４年生の77名が参加しました。新型コロナ感染症対策のため、２部構成にて開催し、ブース同士の間隔を広くとるよう対策をして、大きな問題もなく無事終了することができました。
施設様からは、
『久しぶりの対面での開催でしたが、やはりお話させていただくのも非常にスムーズに行えました。』
『学生さんの質問など積極的で良かったです。時間配分もズレなく予定通り行われ良かったと感じました。』
等のご意見をいただきました。
学生からは、
『先生方には答えにくい質問にまで詳しく答えていただけたのでよかったです。特に実習先であった病院の先生には丁寧に親切に対応していただきました。』
『今回の就職説明会では、実習では聞かなかった詳細などをお話しくださってとてもわかりやすくよかったです。給料や病院の理念などを説明してくださったのでどのような方針や雰囲気で働いているのかを少し感じることができ、就活においてとてもいい情報となりました。』
と、貴重な経験となり、就職活動の良いスタートを切ることができたようです。作業療法学科として対面での就職説明会は初開催となり、大きな問題もなく無事終了することができました。

８月６日（土）就職説明会（鍼灸師・柔道整復師）

　本学にて施設様10施設をお招きしてはり灸・スポーツトレーナー学科及びヘルスプロモーション整復学科合同の就職説明会を開催しました。両学科３～４年生の100名が参加しました。新型コロナ感染症対策のため、１部屋1施設ごとに設定、大部屋の施設様同士の間隔を広くとるよう対策をして、大きな問題もなく無事終了することができました。
施設様からは、
『礼儀正しい学生が多く素晴らしいと感じました。また椅子を一つ開けるや、毎説明ごとの椅子の拭き上げの徹底をされておられましたので安心してお話しすることができました。』
『学生さんの意見が実際に聞く事が出来て、良い刺激になりました。』
等のご意見をいただきました。
学生からは、
『技術だけでなく、人間力を磨くことが大切だと感じました。患者さんとの接し方や挨拶、礼儀などを磨いていくことが、社会に出た時に1番大切になると感じました。また、自分が何をしたいのかを考えて今後の事を決めていくことが大切だと感じました。』
『今回の就職説明会では、対面であったため企業についての詳しい話を聞くことができて大変良かった。また、3年生から就活を行なった方がよいと聞き、自分で気になった企業様に見学をさせてもらい、4年になったときに就職で焦らないようにしたいと思いました。』
『どの施設の方もとても興味深い面白い話をして頂き、治療法や患者さんの見方や、会社の目指すものなど話を聞いていてすごく良い時間になったなと思いました。』
『今回対面での就職説明会が初めてだったのでいつもと違う雰囲気で説明を聞くことができて良かったと思います。それぞれの施設が独自の紹介の仕方をしており、特に最近ではデイサービスに力を入れようといった施設が多くなってきていると感じました。他にも、美容やスポーツ系などにも展開しているところもあり、とても参考になりました。』
と、貴重な経験となったようです。