2017年05月19日
タイムパフォーマンス
臨床検査学科 大瀧博文
最近では、コストパフォーマンス(費用対効果)を略した「コスパ」という用語が日々飛び交うようになりました。皆さんも、日常生活で買い物をする時などは、コスパを意識しているのではないでしょうか?また、どんな職業・仕事においても、経営的な視点は常に必要となるので「コスパ」は社会における1つのキーワードとされています。
日常であまり使う言葉ではないですが、これに関連した言葉で「タイパ」はご存知でしょうか?といっても、あまり使われない用語なので聞きなれないと思いますが...。正確には、タイムパフォーマンス(時間対効果)です。時間は決してお金では買うことが出来ない大変貴重なものです。私の中学・高校時代に、「時は金なり(Time is money.)」とダラダラしている私に対して両親が言っているのを今でも思い出します。要するに、「タイパ」とは、時間を費やしたことに対して得られた効果のことを示します。費やした時間に対してどのような結果が得られたかを評価することは非常に重要です。タイパを意識して時間をコントロールする習慣が身につくと、ビックリするくらい日々の生活の充実度が増します。寝る前に今日一日のタイパが良いと、本当にスッキリ眠りに入れます(笑)。
ただし、言葉の意味のはき違いは禁物です。何事も時間を費やせばすぐ結果がでるわけではなく、時間をたくさん使ったけど、その時点ではあまり効果が得られない(効果を体験できない)事象はたくさんあります。例えば、学習における成長曲線は、多くの場合「Jカーブ」の軌道となるので、一時的な視点でのタイパは悪くても、長期的なタイパは良好ということになります。
このように、時間の使い方を短期的な視点と長期的な視点で考えてみると、日常における最も有効な時間の使い方を導き出せると思います。学生の皆さんも、是非「タイパ」を意識して行動してみてはいかがでしょうか?