臨床検査学科 臨床検査学科

実践力を重視したカリキュラムで技術の修得に加え、
物事の本質を見抜く鋭い感性を磨く

臨床検査技師とは

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臨床検査技師が行う、「臨床検査」は、検体検査(人体から採取された血液や尿、髄液をはじめとした様々な検査材料を対象として行う検査)と生体検査(機器や装置を直接身体に装着し、波形や画像などから生体情報を得る検査)に大きく分けることができます。さらに、検体検査は、生化学検査、血液検査、免疫検査、輸血検査、病理細胞検査、微生物・感染症検査、遺伝子検査など、生体検査は、心電図検査、脳波検査、超音波検査など、多くの分野に分けられます。臨床検査の結果は、患者様の診断や治療の方針の決定に大きく関わる大変重要な位置づけとなります。臨床検査技師は、的確な医療判断のための情報を、科学の力で精査する医療・保健分野の一翼を担うスペシャリストであり、現代の医療に欠くことができない医療職種となっています。

本学では、多岐にわたる臨床検査の分野に対応すべく、臨床経験豊富な専門の教員陣により、臨床現場で活きる臨床検査技師の育成に努めています。臨床検査技師国家試験の受験資格が得られることはもちろんのこと、細胞検査士認定試験の受験資格も得ることが可能です。その他の資格に関することも含め、詳細は下記をご参照願います。

リンク:細胞検査士養成課程のご案内

リンク:本学で取得可能な資格および受験資格一覧




臨床検査技師の仕事

臨床検査技師の7~8割は、病院に勤務し、採血をして血液や尿の分析をしたり、心電図検査、超音波検査やMRI検査をしたり、病気の原因となっている病原菌を見つけたり、顕微鏡を使ってがん細胞や病気をみつけたりする仕事をしています。詳しく説明すると下記の通りです。

生理機能検査
心電図検査、脳波検査、超音波検査、MRI、呼吸検査などにより心臓、肺、肝臓、脳・神経などの機能を調べます。
生物化学分析検査
血液や尿を化学的技法により分析し、化学成分(糖質・脂質・蛋白質・酵素・ホルモン)により、病態を知ります。
形態検査
検体を元にして顕微鏡標本を作成し、癌細胞の有無を調べます。また、赤血球や白血球の形態、血液の凝固機能や貧血、白血病など血液疾患の有無について調べます。病因・生体防御検査: 病気の原因となる細菌やウイルスの同定法や、最新の遺伝子技術を駆使して検索し、さらに、どのような薬剤が効果的であるかをも調べます。
その他
公衆衛生学における検査では、上・下水道の水質検査や食品検査を、また、予防医学の分野では健康をチェックするための種々の検査をします。学校健診などで行われる尿検査や糞便検査等も技師の仕事の一つです。

学びのポイント

point1

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臨床的な病態を的確に把握した上で検査を遂行できる教育を行います。

従来、臨床検査の分野と言えば、医師からオーダーされた検査を行い、結果を報告するという業務でしたが、近年は、医師が何を求めて検査を依頼されたのかを理解した上で、病態(病気の状態)を理解しながら検査を遂行する能力が求められています。

point2

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患者さんを思いやることができる豊かな人間性を育てる教育を行います。

患者さんは非常に神経質になっていることや、疾患による後遺障害を持った患者さんを検査する場合も多い。患者さんの心理状態や精神状態にまで、思いを至らせることができる能力を養います。

point3

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チーム医療の一員としての職責を果たすことのできる教育を行います。

現在の医療は、チームで展開されています。医師を中心に看護師、臨床検査技師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、放射線技師、、医療事務職員などがチームとなって患者さんに対応することが求められています。

point4

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学問としての臨床検査を追求するための教育を行います。

近年、「臨床検査学」は学問の一領域として確立しつつあります。臨床検査学は、科学的思考に基づき、科学的根拠に従って展開される学問分野です。その発展のためにはさらなる研究が必要です。


学びのステップ

1年次

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化学、生物学、物理学、情報科学、英語など基礎分野の科目とさまざまな人文科学の科目を履修し、幅広い見識を高めます。また、人体の構造や人体の機能など医学の基礎を学ぶとともに、臨床検査学入門、臨床検査学総論を通して臨床検査学の基礎を履修します。

2~3年次

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臨床検査学の各論の講義・学内実習が行われます。専門科目は1年間の講義の後に学内実習を半年間行うスタイルを原則として、検体検査の形態検査学系、生物化学分析検査学系、病因・生体防御検査学系の専門科目が順次展開されます。また、生体検査の生理機能検査学系専門科目も同時に進行します。第6セメスター(3年次後期)には、これまでに履修した科目の総仕上げとして実習病院での「臨地実習」(検査現場における実習)が行われ臨床検査技師として社会に貢献する自覚を培います。

4年次

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研究の素地をもとめる「卒業研究」、更に専門性を深める「エキスパート検査学」さらに卒業後の多様な職業選択のために「第一種衛生管理者」「食品衛生管理者」「食品衛生監視員」への各コースの選択も可能です。「総合演習」を通して、臨床検査技師の国家試験合格に向けて4年間の総整理をします。また、本学大学院(修士課程)への進学も視野に入れて勉学に勤しみます。

臨床検査学科コラム

臨地実習施設

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